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自家がんワクチン

自家がんワクチン

免疫療法には様々なものがありますが、最先端のがんオーダーメイド治療の一つが自家がんワクチンです。

自家がんワクチンは、手術で取り出した患者様ご自身のがん組織と免疫刺激剤を混ぜて作る患者様専用のがんワクチンです。自分自身のがん組織が材料になるため自家がんワクチンと言います。
自家がんワクチン投与により、患者様ご本人の体内で、がん細胞だけを除去する免疫細胞を活性化することができます。

がん細胞には「がん抗原」といわれる、人の免疫細胞が「異常」と見なすことができる目印が含まれています。自家がんワクチンは、免疫細胞にこの目印を覚え込ませて、がん細胞だけを選択して攻撃するようにトレーニングします。
その結果、がん細胞中に多く出来るがん抗原を免疫細胞が見つけ出し、活発にがん細胞を除去するようになります。これにより、手術で取り残した小さながんを除去する治療や、がんの再発・転移を予防することが出来るのです。

費用:保険適応でない治療のため、自由診療(全額自己負担)となっており、保険外診療となります。
1,650,000円(税込)

大きな副作用はありません

自家がんワクチンの作製には、ホルマリン処理により、増殖できなくなったがん組織を使用します。そのため、生きているがん細胞が含まれているという心配は全くありません。
副作用は、注射部位の皮膚の炎症や一過性の軽い発熱程度で、現在までのところ大きな問題となるものは報告されていません。

外来通院で投与可能です

自家がんワクチン療法を受けられる病院にて、外来通院で計4回の注射を行います。(ワクチン3回・免疫反応テスト2回)通常は2週間ごとに1回、上腕の皮内5ヶ所に、自家がんワクチンを注射します。全治療期間は約6週間となります。

使用するワクチンについて

当院で使用する自家がんワクチンはセルメディシン社に委託し、ワクチンを作成いたします。

臨床試験成績

自家がんワクチン療法の基礎研究、臨床試験の結果を科学雑誌にて発表しています。肝臓がんでは、第Ⅱ相後期臨床試験であるランダマイズドスタディで"再発リスク"が 81%も激減し、世界的に権威あるアメリカ癌学会の臨床学術誌に、当院との共同研究論文が掲載されました。また大学病院と共同で行った脳腫瘍での治療成績も発表されており今後ますますの臨床実績が期待できます。

肝臓がんは手術で完治したはずでも、術後再発率が非常に高く、何もしなければ5年間で生存率が半分以下になります。自家がんワクチンによる肝臓がんの治療では、すでに術後再発を強く抑制している実績があります。

日本では、2006年7月より、 多型膠芽腫の標準的治療法として、初発患者に対し「手術+放射線治療+テモダール(抗がん剤)投与」が行われておりますが、全生存期間中央値(MST)は 14.6ヶ月です。しかし、「手術+放射線治療+自家がんワクチン投与」を行うことで、再発患者を含む多型膠芽腫症例群において、全生存期間中央値(MST)が24ヶ月と大幅に伸びております。

治療の流れ

①手術した病院で組織を受け取る

手術で摘出したがん組織の残り(ホルマリン処理済み、またはパラフィン包埋ブロックになっているがん組織)を確保します。自家がんワクチン作製には、がん組織量1.5g以上が必要です。

 手術を受けた病院では、どこでも一定期間、患者様のがん組織をホルマリン漬けか、パラフィン包埋ブロック状態で保存しております。まずは患者様のがん組織が残っているか、手術を受けた病院にお問い合わせください。

②投与スケジュールの設定及びワクチンの投与

組織が届けば当院にて投与スケジュールを立てます。スケジュールに従い、外来受診にてワクチンを投与します。ワクチンは1回に5カ所、上腕に皮内注射します。

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