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コロイドヨード

ヨウ素について

赤ちゃんが母乳を飲んでいる時は風邪をひかず、離乳食になるとよく熱がでます。これはヨウ素が母乳の中に多く含まれているからとも言われています。このようにヨウ素を摂取することで免疫系の効率を高め回復を促進するという抗酸化作用・抗炎症作用が期待されています。それだけでなく抗腫瘍作用については、培養細胞や動物実験での基礎研究の報告は数多く報告されていましたが、最近では乳がんにおける二重盲検が報告され[1]、ヒトでも次第に効果が証明されるようになり注目されています。その効果の機序には直接作用、間接作用の2つの機序が関連しています。

まず直接作用ですが、ヨウ素は正常細胞では活性酸素の除去に役立てられるため害がないものの、がん細胞では抗酸化作用(活性酸素の優れた除去能)によるミトコンドリア膜電位の消失を引き起こし、がんや生活習慣病の予防や治療効果に貢献すると言われています。

また間接作用として、ヨウ素は甲状腺で吸収されがん細胞内に積極的に取り込まれ、がん抑制遺伝子産物(細胞分裂制御因子)であるP53を誘導してP21濃度を上昇させ、がん細胞の細胞分裂を停止させてアポトーシス(細胞死)を誘導しがんを死滅させます[2]。

さらにがん細胞に多く含まれる上皮間葉転換(がんが転移しやすい状況になるための変化)を抑制してがん細胞の転移を抑えることが期待されています。

きぼうのヨード

しかしながらヨウ素は殺菌作用が強いため、主に消毒として利用されており(ヨードチンキ、イソジンなど)そのまま投与しても体に取り込むことができません。そのため水素と結合させコロイド化(無毒化)する必要があります。一般にコロイドヨードと呼ばれており、これが点滴や内服など様々な治療薬として利用されるようになりました。

コロイドヨードのメリットは副作用が少ないため他の治療法(一般的な抗がん剤治療や外科手術、放射線治療)の妨げになりにくいこと、耐性ができないため長期的に効果が得られやすいことです。デメリットとして費用が高額であること、エビデンスや情報が少ないことが挙げられますが、当院では独自のルートで価格を抑えてご提供することが可能となりました。価格を抑え他の治療と組み合わせやすくすることで、治療を続ける皆さまの希望となってほしいという願いを込めて「きぼうのヨード」と名付けました。

副作用など
好転反応:発熱、皮疹、下痢、リンパ節腫脹、局所の疼痛などが見られます。
 その他:筋力低下、体重減少など
投与期間、頻度
コロイドヨードを生理食塩水に溶解し、点滴にて投与します。概ね20分程度かかります。週に2~5回程度の点滴で、原則として約10回の点滴(約2週間~1ヶ月)を1コースとして行います。ただし副作用が出ていなければ長期的な継続も可能です。治療方法については担当医とご相談ください。
費用:保険適応でない治療のため、自由診療(全額自己負担)となっており、保険外診療となります。
コロイドヨード(点滴)1回…16,500円(税込)
入手経路
日本では、未承認医薬品を医師の責任において使用することが可能です。当院で使用するヨウ素は医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。当院では外部委託にて和光純薬製のヨウ化ナトリウムを原料としてコロイド化したものを用いています。

引用文献
[1] Moreno-Vega A, et al. Nutrients. 2019 Jul 17;11(7):1623, Adjuvant Effect of Molecular Iodine in Conventional Chemotherapy for Breast Cancer. Randomized Pilot Study.
[2] Nava-Villalba M, et al. Molecular Cancer 2015, 14:168 Activation of peroxisome proliferator activated receptor gamma is crucial for antitumoral effects of 6-iodolactone.

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